降雪サンプリングは、様々な地点で左の写真の様なプラスチックのボトルに29本採取いたしました。
分析に関しては、国立極地研究所の藤井理行教授、五十嵐誠さんにご協力頂きました。
観測地点毎の標高の変化を示した図です。
最初の観測地点はナルサスワック(出発準備をした村)で、氷床のデータは第二地点からです。縦断中は最高で約2800mまで登りました。
また、北緯77度付近より急激に下り始め、ゴール地点は標高890mでした。
観測地点毎の気温の変化を示した図です。
北へ行くほど寒くなる訳ではなく、どちらかと言うと観測地点の標高に影響を受けていると考えられます。通常100m登る毎に約0.6度下がると言われています。
観測は夕方行われたため、さほど気温は低くありませんが、朝方は最高で-30度まで下がりました。
観測地点毎の風向きを示した図です。
北緯77度付近までは南東の風が中心で、それより北では南西の風が吹いていました。
この風を利用してパラセールを使い、北へ移動しました。
観測地点毎の酸素同位体分析の結果を示した図です。
横軸の値が小さくなればなるほど降雪時の温度(上空)が低いことを示しています。横軸の値は温度ではありません。
図から北に行けば行くほど降雪時の温度が低いことが分かります。