動物・植物
質 問
北極圏でとんでいるカラスは、オオハシウミガラスですか?
山形県 満沢小学校 小学5年 たっく
回 答
土岐 帆隊員
オオハシウミガラスという鳥は実はカラスの仲間ではなく、ウミガラスという種類に属する海鳥(うみどり)です。普段は北方の外洋に住んでいて、足には水かきがあって、魚を食べ、子育ての時(6月ー8月)だけ陸地(海に面した断崖に集団で巣をつくります。) ウミガラスがたくさん集まる場所に住んでいる人々は、昔から夏になると彼らの卵をとって食べる習慣があります。 日本の北海道にもかつてはたくさんいたオロロンチョウという鳥はウミガラスのことですが、残念ながら日本にはほとんどいなくなってしまいました。
一方、北極圏にもカラスはいます。ほとんどワタリガラスとよばれる大形のカラスです。日本のハシブトガラスとよく似ていています。鳥の図鑑があったらよく見比べてください。日本でも冬に北海道の東部に少しやってきます。 (ぼくたちのホームページにもワタリガラスの写真が少しだけ出ていますよ。) ワタリガラスは昔から北方に住む人々にとってとても身近でかつ特別な存在で、シベリアからアラスカ、カナダと世界中にワタリガラスの神話があります。こんど捜してみてください。山形にはカラスにまつわる古くから伝わるお話はありますか? あったらぼくたちにもぜひおしえてくださいね。