日本とグリーンランドの環境の違いは?日本が見習うべきことは? T.A(高校2年 北海道)
2004年 7月10日


日本とでは環境はまったく違うと思います。日本と違う点はなんですか?? 日本が見習わないといけないと思うことはありますか??














回答 1 大場満郎
2004年 7月26日


グリーンランドは、北極圏に位置しております。 白夜と極夜があるので、日本人には、想像するのが難しいかもしれませんね。 一日中、太陽が地平線から沈まないのが白夜。 一日中、地平線から太陽が上らないのが極夜です。 また、グリーンランドは、南極に次ぐ、大きな氷の大陸である。 面積は、日本の6倍以上もある。日本には、グリーンランドの様な氷床がない。

日本が見習わないといけない事は、グリーンランド人の様に根気強く待つ心だ。 自然が厳しいので、天気が悪い日は、決して無理して外へ出ない。 時間が止まった様な感覚を覚えてしまう程、あせらず、自然と調和して生きていることかな。












回答 2 長谷徹志
2004年 7月27日


私たちが移動した内陸氷床は、日本とはあまりに違いすぎます。 それに風景は常に360度氷と雪だけの世界で、私と大場さん以外誰もいません。 違うところが多すぎて何をお答えすればいいのか分かりませんが、 一日の生活をご紹介すれば少し分かっていただけるかもしれません。

朝は6時頃に起きます。 そうすると自分の吐いた息が寝袋に霜となって着いています。 これを払うことから一日が始まります。 朝方の気温は大体-20℃〜25℃でした。 そしてまずお湯を沸かして朝ご飯を食べる準備をします。 ご飯を食べた後は朝仕事(トイレ)です。 トイレも大変、とにかく早く済ませないと体がどんどん冷えていきます。 それから、テントをたたんで、8時ごろから行動開始です。 それから約10時間、ただひたすら360度氷と雪だけの真っ平らな世界をソリを引きながら移動します。 途中2時間に一回休憩を取りながら。  そして18時頃行動終了。テントを設営し、 私は観測をし、その間に大場さんはテントの中でお湯を沸かして夕食の準備をします。 20時頃夕食を食べ、その後は日記を書いたり、明日のルートの話をしたり、 隊員日誌やデジカメで取った写真をメールで送ったりしながら過ごし、寝るのは22時頃です。 風が強いとテントを叩く音がうるさくなかなか寝付けません。 でもこれもそのうち慣れます。このパターンの繰り返しです。