私たちが移動した内陸氷床は、日本とはあまりに違いすぎます。
それに風景は常に360度氷と雪だけの世界で、私と大場さん以外誰もいません。
違うところが多すぎて何をお答えすればいいのか分かりませんが、
一日の生活をご紹介すれば少し分かっていただけるかもしれません。
朝は6時頃に起きます。
そうすると自分の吐いた息が寝袋に霜となって着いています。
これを払うことから一日が始まります。
朝方の気温は大体-20℃〜25℃でした。
そしてまずお湯を沸かして朝ご飯を食べる準備をします。
ご飯を食べた後は朝仕事(トイレ)です。
トイレも大変、とにかく早く済ませないと体がどんどん冷えていきます。
それから、テントをたたんで、8時ごろから行動開始です。
それから約10時間、ただひたすら360度氷と雪だけの真っ平らな世界をソリを引きながら移動します。
途中2時間に一回休憩を取りながら。
そして18時頃行動終了。テントを設営し、
私は観測をし、その間に大場さんはテントの中でお湯を沸かして夕食の準備をします。
20時頃夕食を食べ、その後は日記を書いたり、明日のルートの話をしたり、
隊員日誌やデジカメで取った写真をメールで送ったりしながら過ごし、寝るのは22時頃です。
風が強いとテントを叩く音がうるさくなかなか寝付けません。
でもこれもそのうち慣れます。このパターンの繰り返しです。
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