●「青く見える」というのは、その物が青いからではなく、
青い光だけを反射するからです。
氷のかたまりは、小さな氷の結晶からできていているのですが、
結晶を作っている水の分子が赤の色を中心に吸収するので、
その結果、青い光だけが出てくるのです。
正確に言うと、紫の色も出てくるのですが、
人間の目は紫を感じにくいので青に見えるのです。
●グリーンランドの大きな氷河(氷床:ひょうしょう)や海に浮かぶ氷山は、
通常白く見えますね。これは、氷床の表面が雪(空気をたくさん含んでいます)で覆われているためですし、
氷山の氷の壁はたくさんの空気を含んでいるからです。
空気は、あらゆる光を反射するので白く見えるのです。
●氷に空気がたくさん入っていると白く見えてしまうのですが、
チリなどの不純物がたくさん入っていると、
その不純物が黄色とかいろいろな色を反射するので、氷はブルーに見えません。
ブルーアイスは、空気がきれいなところでできる氷なのです。
●参考:「白く見える」のは、全ての光が出ている(目にはいってくる)からです。
「青や赤に見える」のは、青の光か、赤の光が出ているからです。
また、「黒く見える」のはどんな光も出ていないからです。
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