ブルーアイスとはいったい何なのか教えてください。 civilize(中学3年 東京都)
2004年 10月5日













回答 1 藤井理行(国立極地研究所)
2004年 10月27日


●「青く見える」というのは、その物が青いからではなく、 青い光だけを反射するからです。 氷のかたまりは、小さな氷の結晶からできていているのですが、 結晶を作っている水の分子が赤の色を中心に吸収するので、 その結果、青い光だけが出てくるのです。 正確に言うと、紫の色も出てくるのですが、 人間の目は紫を感じにくいので青に見えるのです。

●グリーンランドの大きな氷河(氷床:ひょうしょう)や海に浮かぶ氷山は、 通常白く見えますね。これは、氷床の表面が雪(空気をたくさん含んでいます)で覆われているためですし、 氷山の氷の壁はたくさんの空気を含んでいるからです。 空気は、あらゆる光を反射するので白く見えるのです。

●氷に空気がたくさん入っていると白く見えてしまうのですが、 チリなどの不純物がたくさん入っていると、 その不純物が黄色とかいろいろな色を反射するので、氷はブルーに見えません。 ブルーアイスは、空気がきれいなところでできる氷なのです。

●参考:「白く見える」のは、全ての光が出ている(目にはいってくる)からです。 「青や赤に見える」のは、青の光か、赤の光が出ているからです。 また、「黒く見える」のはどんな光も出ていないからです。












回答 2 宮下典子
2004年 11月8日


氷河から流出した氷山の中に、色が青いものがあります。 それがいわゆる「ブルーアイス」といわれているものです。 学術名は知りませんが、 白い氷よりも水分子がギュッと凝縮しているので青く見えると聞きました。 とてもきれいな色でした。