大場満郎からのご挨拶

概要
ご挨拶
隊員
専門家 極地と教育
装備・機器・食料

1983年のアマゾン河6000kmを筏で下りで始まった冒険行以来、1997年の北極海単独徒歩横断、1999年の南極大陸単独徒歩横断などを通して、地球の美しさと怖さ、そして地球への畏敬の念を感じてまいりました。

この体験で得た地球を、そしてこれからの旅で得る地球の事柄を、単独ではなくチームで冒険を行いながら複数の心と身体で見聞し感じたことをより多くの人にも伝えたいと考えました。

2004年グリーンランドの旅、2005年カナダ北極圏の旅を行いました。前回のカナダ北極圏の旅は厳しい自然環境のもと、ルートの変更や隊員の体調不良などにより、大幅な計画の変更を余儀なくされました。それにともない緊急的なチャーターフライト(飛行機)を飛ばさざるを得ず、資金的な面でも苦戦を強いられ、全行程を達成するのは難しいと判断し、引き上げてまいりました。

そして今回、再度計画の練り直しを計り、2004年にグリーンランドの探検を一緒に行った長谷徹志隊員、宮下典子隊員に加え 、土岐帆隊員も加わり、4隊員で「グローバル・エドベンチャー『カナダ北極圏の旅』」に挑戦することにしました。

今回のテーマも<冒険><地球環境><教育>です。なかなか人が入ることの出来ない自然を踏破し、極地での野生動物や地質や気象が今どのような状態にあるのか、極地に住む人々がどのような文化を持ち生きているのかといったことを、地球の将来を担う子供たちを中心に伝えてゆきたいと考えております。

隊員は、イリジウムという衛星電話を携帯し、学校にいる子どもたちとリアルタイムで会話をし、隊員が実際に見た極地の自然や動物、植物など様々な事を伝えます。極地の気象や氷の専門家、極地の文化や動植物の専門家も交えて、子どもたちの疑問などの質問にも答えたいと思います。

このように学校、専門家、隊員、その他大学、研究機関など、また政府、国連(UNEP)などにも協力を呼びかけ、環境教育ネットワークを構築し、効果的な取り組みにしてゆきます。

現在、地球上のあらゆる地域で地球温暖化の傾向が認められ、気候変化が確実に進んでおります。この現実を目に見えるように分かりやすく子どもたちを始めとした方々に伝え、地球温暖化に意識を持ってもらいたいと思っております。

目標達成に向け、しっかりと着実な歩みを進めてまいりますので、皆様のご指導、ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

2008年1月

大場満郎



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