大場 満郎 Mitsuro Ohba (隊員/ 日本)
1953年1月10日生まれ。アースアカデミー大場満郎冒険学校主宰。29歳まで地元山形で農業に従事した後、世界の農業に興味をもち、中国、ヨーロッパ、南米に渡る。
特に83年にはアマゾン川6000kmを筏で下り、周辺地域の農業を視察。それ以来、85年のグリーンランド単独徒歩に始まり、97年、北極海単独徒歩横断、99年、南極大陸単独徒歩横断に成功。世界で初めて両極単独徒歩横断に成功し、第4回植村直己冒険賞を受賞。
1986年に、今回のベースキャンプ地となるレゾリュートから北磁極まで往復900kmを、翌年には、レゾリュートからカナダ最北の村、グリス・フィヨルドを経由し、スミス海峡まで単独徒歩行を行いました。
カナダのヌナブト準州の春先は、強く、冷たい風(ブリザード)が吹き荒れ、マイナス50度以上よりも気温が下がる厳しい環境にあります。そんな環境下でも、白いオオカミ、ホッキョクグマ、アザラシ,ホッキョクギツネ,ウサギ、ジャコウウシ、カリブー,レミング等の野生動物。また、ライチョウ、タカ、極アジサシ、フクロウなど、多くの鳥類も生息している。イヌイットもこれ等の獲物を狩り、食し、毛皮を衣服に加工し、自然の恩恵を受け、自然と調和して生き続けています。
大自然の厳しい環境の中で、イヌイットは何を思い、何を夢見て、生きているのだろうか。そして、地球温暖化の波は、極北の自然、野生動物に、どのような影響を与えているのか。又、温暖化をイヌイットは、どうとらえ対応しているのかなど、幅広い
視点で探ってみたいと思います。また、今回は、子どもたちにも、現地に入って自分の目でじかに見て、さらに、肌で感じたことを、子どもの視線で多くの方々に伝えていこうと考えています。さあ、私たちと一緒に、極北のたびに出かけましょう!