長谷徹志隊員の日誌

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2008年2月27日

天候:晴れ 気温:マイナス23度

 昨日は成田を出発した後、バンクーバーを経由し、イエローナイフで一泊した。バンクーバーでは荷物が引っかかったりしたトラブルはあったものの、どうにかこうにかイエローナイフに到着する。しかし、イエローナイフで預けた荷物の中の一つが届いていないことが分かり、明日再び空港で受け取ることになった。
 ホテルまではタクシーで10分とかからないところである。長旅の疲れで街を見て回る余裕は無かったが、タクシーの窓越しから見た感じでは大きなビルやホテルが立ち並び、インフラ設備も充実しているようで、住みやすそうな街である。
 空港で数人の日本人観光客の方にお会いした。どうもこの辺りはオーロラ観光が有名らしく、時折日本語を目にする。ちなみに今回我々が宿泊したホテルも日本人のオーナーが運営しているホテルであった。

 夕飯を済ませた後、3人で談笑し、パソコンに向かっていくつかの仕事をこなした。
宮下さんは忙しく仕事をしていたので、私は先に休ませてもらっていたのだが、夜中の2時過ぎにどうも部屋の外がうるさく気になって目を覚ます。ドアを開くと宮下さんが寒そうに手を震わせながらデジタルカメラの液晶画面を確認している。オーロラが出ていたので、写真を撮りに外に出ていたらしい。
 私もすぐさまホテルのベランダに出てみる。うっすらとではあったが、上空に緑色のカーテンがかかっていた。
 宮下さんにオーロラの撮り方のレクチャーを受けた後、今度は私が外に飛び出した。しかし、外灯で明るくなかなかいい場所が見つからない。また、オーロラ自体もそれほど乗り気ではないようで、いい写真が撮れずに引き返した。ホテルの外にかかっていた温度計の針はマイナス23度を指していた。まあ、ほどほどの寒さというところであろう。

 実は起きたついでにこの日記を書いていて、現在、朝の3時半である。
 今日は9時半にホテルをチェックアウトした後、11時にイエローナイフを出発、ケンブリッジベイを経由し、19時にはいよいよ今回の出発地点となるレゾリュート入りする予定である。

長谷 徹志

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