長谷徹志隊員の日誌

2008年3月4日

　無事に荷物が届き、荷を解き、チェック、整理しながら、忙しく過ごしていた。 ソリに荷物を積み込みここ2,3日外を歩きに出ている。気温は昨日から少し上がってマイナス３２度程であるが、外は強風が吹き荒れていた。

今日も外に歩きに出た。ソリはテントや燃料、食料、寝袋、衣服を二人で分担し、一人当たりおよそ80キロ強の重量になった。 少し暖かくなったとは言え、相変わらずの寒さでソリはあまり滑って行かない。

少し足を伸ばすと北極ギツネの足跡を発見し、それを写真に収める。先日、何か獣のフンらしき物を見つけたが、おそらくはあれも北極ギツネであろう。立ち止まって強風で粉雪が流されて行く様子を眺めていると、改めて極地へ来たことを意識させられる。懐かしい光景である。風は強いが完全防備していれば、ほとんど寒さを感じることはない。

　うまく行けば、明後日には出発予定である。

長谷 徹志