大場満郎隊員の日誌

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2008年5月5日

五月に入り白夜の季節となり、太陽は昼夜、天空を時計回りに回り始めている。当然のように、一日中太陽光線で暖められた山々や海氷の雪、そして海氷は解け、柔らかくなってきている。

特にフィヨルドは、山々に囲まれ、あまり風も吹かない静かで穏やかな地帯なので、雪が柔らかくなりつつある。山々の雪が消えると、土ぼこりが海氷上に舞い降り、雪が汚れて茶褐色に変わっているところが増えてくる。すると、ますます熱を吸収しやすくなり、雪や氷の溶けるスピードが早まってゆく。私はキャンプをする時、雪を溶かしてお湯を作り、飲料水に使っているので、なるべく汚れていない雪を使っている。

氷山があちらこちらに流れ着き、見られるが、寝ている間にシロクマの襲撃に遭うのはこりごりなので、氷山の近くにはなるべくテントを張らないようにしている。シロクマは、氷山や海氷の隙間に呼吸する穴を作っているアザラシを求めてさまよっているので、シロクマにすれば、自分の縄張りによそ者がいる事が許せないのだと思う。いきなりテントを破られることもあるのだ。

大場 満郎

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