2008年5月17日
海氷のクラック
暖かくなり、夜がマイナス5℃、昼間が0℃のこのごろ、海氷にもクラック(割れ目)が、見られるようになった。昨日は四つほどのクラックを渡った。広いもので70cm〜80cmほどもあり、黒々とした海水が不気味に見えた。
この幅のクラックをスキーで超えるのは危険すぎるので、狭いところを探し、50cmほどのところを通ってくる。薄く氷が張っており、ストックで突くと、ずぼっと海中に没し、そこから海氷の厚さが見えた。この辺りは2mまで海氷の厚さは無いようである。
今回のルートは、島にはさまれた海氷なので、北極海のように風と海流で動くということはない。近くの山々(アイスキャップ)から氷河が流れ込み、氷山があちらこちらにある。強い風で氷山が動くとき、海氷を割るのかもしれず、氷山から亀裂が走っているところも見られた。日に日に海面が広がっていくだろう。
大場 満郎