大場満郎隊員の日誌

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2008年5月10日

旅も終盤にかかり、今、ユーレカのウェザーステーションで準備中である。ここユーレカのウェザーステーションは、3年前も訪れており、いろいろお世話になり、ありがたかった。今回も快く皆さんがサポートしてくださり、心から嬉しく、感謝している。


ユーレカ ウェザーステーションにて

ユーレカのウェザーステーションは、北緯79度59分、西経85度56分のところにある。ここでは気象観測などを行っているのだが、とても面白いデータが山積しており、その話を聞いたり、データを見せて説明してくれるので、手に取るように色々なことが分かる。

毎年毎月の最高最低気温をグラフにしたものを見せていただいた。また海氷の厚さが、5月に最も厚くなり、今、2m14cmほどだとか。なぜ寒い時期の1月〜3月より、5月が海氷が厚くなるのか、不思議に思う。気温のデータも長い年月で見れば、少しずつ上昇してきているようだ。確かに、アイスキャップ(氷山)は消滅したり、氷河の後退、海氷の厚さも以前より少し薄くなっていることを裏付ける資料とも言えるであろう。

今後もますますユーレカウェザーステーションの役割は、重要であると思う。極地の自然環境を、世界の多くの人々に向けて、知らせていただきたい。

大場 満郎

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