サスツルギ
グリーンランド内陸氷床では、サスツルギと呼ばれるものがある。
内陸氷床で吹くカタバ風が、雪を削り、波状やノコギリの歯のような形にするもので、自然の芸術作品とも言えるものだ。
特に風の勢いが強い場所では、高さ20cmほどの大きな雪の波(サスツルギ)が現れ、風で吹かれ、締まり、硬くなっており、
スキーセーリングをして通過する時、ソリがガタンゴトンと音を立てて乗り越えてゆく。
エネルギー・バーを頬張り、昼休み休憩中。
サスツルギは、風の吹く方向によって、その形状を変え、風上(かざかみ)側は鋭くナイフのように削られている。
このサスツルギ地帯を通る時は、集中していないとスキーを取られ、バランスを崩し、転倒してしまう。
でも私には、サスツルギは大歓迎だ。なぜなら風の強い場所である証拠だし、スキーセーリングができ、
距離を延ばすことができるからだ。
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