2004年5月12日

極地は寒く、-20℃の気温下でお湯を作ることになるが、 なるべく早く効率よくお湯を作るために熱効率の高い鍋を持ってきた。 私が南極横断の際に開発していただいた鍋だ。 山形市の宮内鍛冶屋さんと山形県立工業高等学校機械科の生徒さんたちに開発・製造してもらったものである。


テントの中で、イリジウムを用いて交信中の大場。

この鍋は、通常のものよりも7割熱効率が高く、特許(とっきょ)を取得した鍋である。 軽量化するためにアルミニウムでできており、強度を出すために鍋本体にしぼりを入れてある。 また、鍋本体の周囲をアルミニウムの風防(ふうぼう)がついているので熱を逃がさず、 冷たい外気も入れないという構造になっている。

この鍋に雪を入れて溶かすとあっという間にお湯になるので、使用する燃料も少なくてすむのである。

    


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