毎日、朝と晩にテント内でお湯を作る。鍋に雪を入れ、サーモスの残り湯を注ぎ、
コールマンの508A700Jというストーブで沸かすのだ。
テントの入り口に、風防の空間があり、ここでストーブを燃やす。
雪を溶かして水を作るには、相当な時間がかかる。雪から溶かすと燃料も時間も余計にかかるので、
少し水やお湯を加えると、雪が水になるのが早くなり、燃料も節約できる。
pH測定のため、雪を採取中。
日本の家庭では、蛇口をひねるといくらでも水が出るが、極地はすべて凍るので、雪と氷しかない。
私たちは一日に一人6リットルほど水分を取る。朝夕ぺミカンを練るお湯、お茶を飲む分、
そして行動中に飲むサーモスに詰める一人1.8リットル分のお湯、さらに夕方用の水や歯磨きの分も含まれる。
極地は乾燥しているので、しっかり水分を取らないと、血液がドロドロしてきて血流が悪くなり、
凍傷にかかりやすくなるし、思考能力も鈍る。
水はとても貴重なものである。私たちは飲み物として紅茶、麦茶、コーヒー、インスタント味噌汁、
スープ類を持ってきている。皆さん貴重な水を大切に!
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