2004年5月14日

一日のスケジュール

私と長谷さんの一日のスケジュールは次のとおり。
朝6時ごろ起床。私は寝袋から出る。夜自分のはいた息がテントや寝袋の口の周囲に凍り、 霜(しも)が付いているのをハケではき落とすことから始まる。

次にストーブに燃料を詰め、メタ(固形アルコール燃料)を燃やし、ジェネレーター(発電機)を暖め、点火する。 なべにサーモス(魔法瓶)の残り湯と雪を入れ、お湯を沸かす。二人分の朝食用と行動用のお湯なので一時間はたっぷりかかる。 コーヒーや紅茶、インスタント味噌汁やスープ類を飲み、朝食のぺミカンを食べる。


補給時にパイロットから頂いた鯨肉を頬張る大場。

私がお湯を沸かす間、長谷隊員は外に出てトイレに行き、今日の天候状態を調べてくる。天気、気温、気圧、湿度、風向、風速などである。 私は朝食後に外にトイレに出る。戻るとすぐ身支度をして、出発だ!

風の状態を見て、スキーセールのサイズを決め、出発する。2時間に一度の割合で休憩し、お茶タイムを取る。 チョコレートを食べ、紅茶やお湯を飲み、体を温め、GPSで位置や方向を確認している。長谷隊員はひざを痛めているので、 時々ストップして、休みを取りながら進むという具合だ。

12時ごろに昼食だ。ソリの風下(かざしも)に背中を持たせかけて並び、チョコレートのぺミカンをかじり、飲み物を飲んで15分ほどで済ます。 午後からは太陽は高くなり、暖かくなってくる。5時から6時ごろにストップして、テント設営に入る。 朝の8時ごろから九時間ほどの行動だ。

テント設営後、私は中でお湯を沸かす。長谷隊員はテントのフライ・シートのスカートに雪を乗せ、テントを押さえる。 その後、観測をしたりしてテントに入る。夕食の時、今日の距離や位置などの報告をベース・マネージャーの宮下隊員に電話で報告する。 また日記を書いたり、隊員日誌を送ったりする。


一日の行動を終え、お湯を沸かす。

一週間に一度はパイロット校と電話で話し、質問などに答える。 これが又楽しく、子供たちに勇気と元気を与えていただいており、感謝している。 NHKラジオや山形放送などとも定期的に電話で話をするのも楽しい。

また私は、毎晩雪の酸性度を測り、雪の温度も測っている。 ビタミン剤を食べ、歯磨きをして用を足し、寝袋に入り寝るのは、夜の11時ごろだ。

    


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