2005年2月27日

遠征延期

遠征隊は、明朝3:30に北米大陸最北端のワード・ハント島へ向けて飛び立つ予定だった。 しかし、着陸地点の天候が悪いという予報のため、出発が翌日に変更になった。 そこで、今日は各個人が思い思いに時間を過ごした。

私は、バーナー用のガソリンや地図の手配などを、ホテル・マネージャーのルーカスに手伝ってもらった。 今日は、日曜日のためCO-OP(生活協同組合)が休みだったので、ルーカスに融通をきかせてもらわなければならなかったのである。

さまざまな要望を快く引き受けてくれるルーカス(27歳)
心強いルーカスは、来週このホテルのオーナーへ格上げになる。

ルーカスは空き時間に、スノーモービルで近くの丘へ連れて行ってくれた。 そこには、イグルーという雪をブロック状に重ねた丸いドームが造られていた。 学校教育のフィールド・ワークで、年配者が子供たちにイグルーの造り方を教えていたらしい。 遠い昔、イヌイットは、冬になるとイグルーを造り、下にアザラシの皮を敷いて生活していた。 しかし今は、スノーモービルに乗って、半そででいられるくらい温かい家に住む。

丘の上で、スノーモービル(免許は不必要で16歳から乗ることができる)を乗らせてもらった。 バイクが大好きな私にとって、スノーモービルはとても興奮する乗り物だった。 やがて、別のスノーモービルがやってきた。 それからおりた白人女性は、私が日本人だと知ると「コニチハ、ワタシハ、キタキュシュニスンデイマシタ。ハイ。」という。 北九州には、友人が複数いるので今日の出会いを知らせたい。 外国を旅していると、結構「ニホンゴノセンセイシテマシタ」という白人と出会う。

最近の私は、運動不足もはなはだしいくらいなので「今度、歩いてきたら危険かい?」と聞くと「シロクマがウロウロしているよ」という。 確かに身の回りは、平気でライフルが置いてあるし、銃弾も転がっている環境である。 女性も、「ハンティング・ライセンス」を持っている。よし、またスノーモービルで来ることにしよう。

ホテル内には、イヌイットの絵画や写真が多く掛けられている。
今後も日誌で紹介していきたい。

小林丈一    


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