水素イオン濃度測定
今朝は、9:35に遠征隊から連絡が入った。快晴で気温は−35℃。
位置は、北緯83度05分・西経71度32分とのことだった。
今日も、昨日から続くブリザードで外は真っ白だった。
CO-OPへ買い物に行こうとした私に、ホテルのカフェテリアにいたルーカスが「GPS(人工衛星による全地球測地システム)は持っていかないと、帰り道に迷うぞ」と冗談を言うほどだった。
ホテルへ戻ってからは、昨日採集した雪が溶けていたので、その水素イオン濃度を測定した。
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@このカップを、周囲の建物などの影響を受けない地上1m以上の高さの場所に置く。
Aある程度、カップに雪がたまったら、ゴミが入らないようにラップをかけて室内に入れて溶かす。
B溶けたら降水量を物差しではかる。
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C蒸留水でポリビンを洗う。
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D雪から溶けた降水を、洗ったポリビンに入れて再び屋外で保管する。
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E簡易水質検査キット「シンプルパック」で、ポリビン保存用以外の降水を測定する。
この中に発色剤が入っており、降水の酸性濃度によって14種類の色に変わる。
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写真は、pH6.0に値する色なので通常雨である。
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通常雨はpH5.6以上
酸性雨はpH4.1〜pH5.5
強酸性雨はpH4.0以下
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小林丈一
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